r>gとは?会社員こそ資産運用を始めるべき理由

r>gとは?会社員こそ始めるべき資産運用の理由 投資への取り組み

こんにちは、しゃーです。

今からさかのぼること3年前、私は60歳でのサイドFIREを目指すことを決意しました。
当時の私は、明らかに資産が足りておらず、このままでは到底無理だと感じていました。
そこで本格的に資産形成に取り組むことにしたのです。

資産形成とは、将来に向けてお金や資産を計画的に増やしていくことを指します。
単なる貯金ではなく、投資・節約・収入アップといった複数の手段を組み合わせ、生活の安心や老後の備え、そして夢の実現を目指す長期的な取り組みです。

私の場合、その目的は「サイドFIRE」や「早期リタイア」の実現にあります。

今回はその中でも「投資」、つまり資産運用に焦点を当ててお話しします。

資産運用の大切さ

みなさんは「r > g」という不等式をご存じでしょうか?

これは、フランスの経済学者トマ・ピケティ氏のベストセラー『21世紀の資本』の中で示された、
非常に有名な不等式です。

ここで「r」は資本収益率を、「g」は経済成長率を表します。
簡単に言えば、「資産運用から得られる収益(r)」のほうが、「働いて得られる給料の伸び(g)」よりも高いということです。

つまり、お金を持っている人(=資産を運用している人)はどんどんお金持ちになり、持たざる者(=労働収入だけの人)はなかなか豊かになれないという現実を示しています。

ピケティ氏は、18世紀までさかのぼってデータを分析し、「r」は年に約5%、一方で「g」は1〜2%程度しかなかったと述べています。

例えば私が社会人として働きはじめた頃、大学卒の初任給は約20万円でした。
もし仮に給料が毎年5%ずつ上昇したとすると、60歳まで稼げる額はおよそ2,700万円になります。
ですが、実際の給与上昇率は日本では2000年以降:年間平均で約0.5〜1.5%前後といわれており、仮に1%とすると1,100万円ほどにとどまります。

何が言いたいかというと——
会社員こそ、今すぐ資産運用を始めるべきだということです。

資本を持つ側に立つか、労働だけに頼るか。
この差が、将来の安心と自由の分かれ道になると思っています。

原資づくりから始める資産運用

会社員こそ、今すぐ資産運用を始めるべき——。
そうお伝えしましたが、ここでひとつ立ち止まって考える必要があります。

「じゃあ、その資産運用に使うお金って、どこから出すの?」
そう思われた方も多いのではないでしょうか。

資産運用には“原資”が必要。ではどう作るのか?

どんなに理屈が正しくても、元手となるお金=「原資」がなければ資産運用は始まりません。
私自身、資産形成を意識し始めた頃は、サイドFIREするには貯蓄もわずかで、原資づくりからのスタートでした。

そこで私は、「資産運用できるお金を、生活の中からどう捻出するか」を真剣に考えました。
以下は、私が実際に取り組んできた「原資づくり」の方法です。

支出を減らすためにやったこと

まずはお金を“出さない努力”から始めました。

  • 固定費の見直し
     → 電気・ガス・通信費などの契約の見直し。
  • 保険の見直し
     → 必要以上の保障を見直し、月々の支払いを圧縮。
  • ライフスタイルの見直し
     → 衣食住全体の見直し。地味に節約になります。
  • 会社との付き合い方を見直す
     → 飲み会を控える、残業の優先度を下げ、時間とお金を再配分。
  • 交友関係を見直す
     → 本当に大切にしたい人との関係に集中。見栄や義務感の交際費の削減。

収入を増やすためにやったこと

次に、「入るお金」を増やす努力も始めました。

  • 会社で成果を出して昇給・昇格を目指す
     → サラリーマンである以上、ある程度の収入を得るためにそれなりの地位に就くことは効果的。
  • 副業を始める
     → サイドFIRE後の収入の柱作り。自分が得意、好き、昔からやっていることにチャレンジ。

投資につなげる意識改革も

そしてようやく、運用フェーズへ進みます。

  • 債券や高配当株で「不労所得」を意識する
     → 銀行預金では得られない収益を体感。
  • スキルアップのために自己投資
     → 学びは将来の収入アップや選択肢の拡大につながります。

50代から始める資産形成|原資づくりの実践例は次回へ

このように、「原資がないから資産運用はできない」ではなく、“原資はつくるもの”と考えることで、私の資産形成はようやく動き始めました。

具体的な方法や、どのくらいの節約・収入アップにつながったのかは、また別の記事で詳しくご紹介していきます。

「r > g」が示す現実を受け止めつつ、限られた時間とお金の中で、自分なりの資産形成をどう実践していくか。
それこそが、私たち50代からの大きなチャレンジであり、人生を豊かにする鍵だと思っています。

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